あ、そう

今日は戦争が終わった日だった。
そんな日に前から二列目でみた日の光はその色彩の割に強烈だった。


帰省の後に寂しい気持ちに襲われるのは、家族に対する哀愁というよりもむしろ、自分自身の不甲斐なさによるところが大きい気がしている。寂しいというよりもさもしい。


桃はどうしてこんなにかぐわしいのだ。かぐわしいという言葉ではきらびやかすぎるほどに控えめで清純なかおりなのだが、かぐわしいという賛辞を贈りたくなる。しかし食べるにはまだちょっと早かった模様。指先に桃の毛が残っている感触。