心配事

とてつもない心配事があると、朝が来るのが嫌になる。だから夜もなかなか眠れなくて、朝が来ても布団から置き出したくなくて、そんな悪循環。
今朝も、空の色がとても綺麗な青色だということは知っていた。空気が澄んでいそうだなぁとも、今ならきっとうちのマンションから富士山が見えるだろうなぁとも、思っていた。でも、それ以上に、起きてしまうと心配していたことが現実になってしまうような気がして、そっちの方が怖くて怖くて、起きることができなかった。
それでも時間がやってきて、起きなければならなくなった。どうしようもない。えい、っと起きてみた。カーテンを開けてみた。心配事は、杞憂となって、流れていった。