真実はいつもひとつ?

有楽町界隈に行った。東京マラソンを見た。ふと見ればすぐそこをランナーが走っていて「おぉ!」という感じ←ミーハー。お昼を食べ終わって再び見ると、ランナーたちはいなくなっていた。
わざわざそんなところへ東京マラソンをみるためだけに行ったわけではなくて、本当は映画を見に行ったのだ。「それでもボクはやってない」。
シリアスで、私などは無駄にどきどきしっぱなしだった。上映終了後、カップルで来ていた男性が「……きっつー」と言っていたのを耳にしたが、まさにそんな感じだった。きっつー。この一言に尽きよう。
私たちの頭のどこかには誰でも、「裁判官なら本当のことを分かってくれる、少なくとも分かろうと試みてくれる、そういう存在だ」という思いがあると思う。そうではないこと、少なくともそうとは言い切れない側面が必ず存在することをこの映画は告発している。裁判員制度云々言っている場合ではないと思うけど。
ほんとに面白かったので、おすすめです★★★★★


瀬戸朝香は滑舌わるーと思ったけど、ドスが効いててよかったです。役所さんはさすがです。竹中直人はばっちり笑いをさらっていきました。鈴木蘭々を見たのが久し振りすぎて、映画が終わるときにようやく気付きました。山本耕史が帽子をかぶっていてよかった。



追記:映画の冒頭でいきなり現れる金言、ブログに書こうと決めたのに失念してしまったのだが、某所で見つけたのでここに覚書。

十人の真犯人を逃すとも 一人の無辜(むこ)を罰するなかれ