私たちだけの青い絵を描きながら

青が散る』を読み終えた。本当にストーリーの大半を忘れてしまっていて、何度も驚きながらやっと結末を迎えた。この小説は、新設の私立大学に入学してテニス部を設立し、その部活動に4年間を捧げた大学生たちの物語だが、だからと言って体育会系の根性・精神モノかと言うと、まったくそうではない。むしろ大変に虚無的で、残酷ささえ漂っている。そういうところがとても好きである。