会えなければ終わりなんて そんなもんじゃないだろう

雨だか雪だかみぞれだかよくわからないものが一日中降り続いた日に、その天気にふさわしいと言ってもよいかも知れない映画を見てきました。

登場人物みんなが片思いというので有名になった(?)のはハチクロだが、人の〜はハチクロのどうしようもない感が更に強まった版とでも言おうか。もう、なんだか、主要な3人がどうしようもないほどにどうしようもなくて、やるせない気持ちになった。
現実に永作みたいな女性がいたら、滅茶苦茶腹が立つだろう。とことん自由人で、そもそもあんなに穏やかなお父さんみたいな夫と若いツバメ(笑)とをどちらも手に入れちゃうのがずるい(という結局は妬み)。
全体的に映像に漂う空気感がとても素敵な映画だと思う。特にカメラを固定して撮るやり方が印象的だった。逆に、「普通」とか「日常」を描いた作品が好きじゃない人はたぶんとっつきにくく感じるのでしょう。
しかしあんな映画をカップルで見に行く人の気が知れない。気まずくないのかな。いろいろ。
追記:いちばん強く思ったことを書き忘れていた。どうにもならないだめな諸々を、力強く肯定されるような錯覚に陥った。

*1:ただ、そのせいか、映画で満席というのを初めて経験した。そして自分の席は人生二度目の一列目だった