リンリン

上野のパンダさんが亡くなったそうだ。昨年の夏、集中講義で動物園に行ったとき、すでに「年なんだなぁ…」って感じだったもんな。治療に専念という報道があってすぐの訃報だったので、もっと早くその判断に踏み切っていればと思ってしまう。
今日は全体的にスムーズにニュース原稿が上がっていった中で、そのニュースの原稿だけがなかなか確定しなかった。細かい変更が何度も何度も繰り返されたようで、パンダ担当の英語原稿ライターさんはかなりご立腹の様子だった。当然ながら日本語原稿に従って翻訳して英語原稿をつくるわけで、変更が重なるたびにライターさんは翻弄されるわけである。パンダの項目に入ってもまだニュース後半の原稿を書いている状態で、なんとかパンダニュースが終わったときには「くだらないニュースなのに……」と吐き捨てていた。あらら。続けて「こんなのに時間かけて。こんなんじゃ受信料払わないよ」と息巻いていたのには笑ってしまった。
パンダ死去のニュースはバイトに入る前に携帯でちらっと見たが、確かに番組でこれほどまで大きく扱われるとは思わなかった。税制関連法案だの北京五輪(今日が「あと100日」らしい)の聖火だの後期高齢者医療制度だの色々あるなかで、あえてパンダ。くだらない気もするが、しかしそれほどまでに、日本人は上野のリンリンに特別な思いを抱いていたということなのかも知れない。とか思ったり。