二本立て

夕涼みがてら、巣鴨までお散歩。ツタヤにて、5本で1000円だと妹が言うので悩みに悩んで5本選んだら、それはDVDではなくてCDの話だった。また楽しからずや。

下妻物語 スタンダード・エディション [DVD]

下妻物語 スタンダード・エディション [DVD]

予想外にいい映画で度肝を抜かれた。レディースの中では矢沢心がいちばんハマリ役だった気がする。真木よう子がロリータお洋服店の店員役で出演していたが、レディース一味の方が似合っていたんではないか。人間と書いてうらぎりと読む。いいお話だったけれど、よくある成長物語と言ってしまえばそれまで。実話であることを考えると、その先見の明がすごいけど。
炭鉱の人々の持つ、ダンサーという職業に対する徹底した蔑みの感情がすごい。「つらいことがあってもへらへら笑って踊るなんて、このひとでなし!」的な罵詈雑言の限りを聞いた気がする。私的な事情でいくらつらいことや悲しいことがあっても、ステージに上がればそんなこと関係なしに笑顔でいられる、否いなければならない、それがダンサーなのだと知った。
あと瑣末なことだけれど、ハワイセンターオープンの日のエキストラがちょっとかなりひどい。ここまで頑張って昭和の世界観をつくってきたのに、エキストラは思いっきり現代人ではないか。蒼井優の母ちゃんが浮いてしまって、まるで亡霊のようだ。