NO MUSIC, NO DREAM

今日は水曜日、レディースデーということで、妹と一緒に見てきた。

10時半からの初回に行ったのだが、上映開始10分前に到着したところチケット売り場には10人ほどの行列が。少し焦ったけれど、無事チケットが買えて、しかも案外いい席でよかった。しかし予想以上の盛況ぶり。子どもも結構いてびっくりした。あんまり小さな子どもに見せるような映画じゃない気がするんだけど……。
とにかく、この映画の見所は、前評判の通り松山ケンイチの一人「二役」の縁起。クラウザーさんの豹変っぷりもすごいけど、私はむしろ根岸のくねりっぷりに衝撃を受けた。想像を絶するなよなよ加減は賞賛に値する。それと、松雪泰子のドSっぷり! 特に、いちばん最近見た松雪の出演作がフラガールだっただけに、その究極に対極なキャラクターに圧倒された。でもなんか、楽しそうだったなぁ松雪さん。
ストーリーに関しては、万人受けを目指して無難にまとめるとまぁこうなっちゃうのかなぁと思った。原作は、読んだことないから憶測だが、きっともっとコアな笑いに満ちているのではないか。それを断片的に拾って再現はしているのだけれど、2時間という尺の中で起伏あるストーリーにまとめるとこうなっちゃうんだろうなぁ。でもこの感想は、ミニシアター志向の私による偏ったものであって、隣の妹は大変満足だったようだ。ただ二人の意見が一致したところがあった。それは松雪演じる女社長が根岸くんの部屋に押しかけるシーンについてで、見ていて普通に悲しくていやーな気持ちになったということだ。あれを実写映像で見せられるとえぐい。やっぱり子どもに見せたくはないなぁ。
そしてひとつだけ最後に言っておきたい。男性の皆さん、気になる女の子に「(あなたとは違う男の人と)遊園地、行っていいかなぁ?」なんて聞かれたら、迷わず「いやだ」と答えておいてほしい。そんなこと、承諾を得るために聞いているわけないでしょう。否定してほしくて敢えて尋ねているんですよー。
上映終了後、狭いロビーは沢山の人で溢れかえっていた。12時半からの回は、どうやらチケットが売り切れてしまったようだった。DMC恐るべし。