私は地図が読めない,けれど

しゅうさんの12日の記事d:id:sss7sss7:20090112を読んで興味を持っていたところ,昨日偶然再放送に遭遇したので第一回放送分を,そしてさきほど第二回放送分の再放送を見た。

なんでもかんでも狩猟と採集の時代にこじつけて説明するのは,まるでkmbのはせじゅの講義を聞いているようである。社会学の作法に慣れた身としては違和感を拭いきれない。
確かに生物学的性としての性差はあると思う。それを否定するような,あるいはそれをなくそうとするようなラディカルなフェミニズムには私は与しない。というかフェミニストではないと思う。けれど,それを性差としてわざわざとらえる必要がどれぐらいあるのだろうか,という疑問は残った。新たなステレオタイプの生産に関わってしまうだけじゃないだろうか。性差じゃなくて,個人差・個体差でいいじゃない。だめ?
NHKがどういうスタンスでこの番組を制作しているのかよくわからない部分もあるが,性について考えるにはいい契機になると思う。性をタブーとしてとらえる時代はさっさと終わってほしい。みんな性―sexとかgenderとかsexualityとかいろいろ!―について,もっと真摯に考えてみればいいのにと私は日々思っている。そんな暇じゃないんで自分,とか嘯いてないで,さあ!*1
最終回は18日(日)午後9時放送だそうです。

*1:深夜なので変なテンションになってしまった。