合コン,する?

合コンの社会学 (光文社新書)

合コンの社会学 (光文社新書)

途中まで読んで放置していたので卒論終わった嬉しさにまず読み始めたが,読み進んでも進んでも既視感(既読感?)の消えない文章。結局一度読了していたようだった。はからずも再読してしまった。
合コンを,結婚相手を見つけるための社会的な場とみなし,晩婚・非婚の時代といわれる背景と関連づけて考察した一冊。読んでいる途中,タイトルを見て何人かの人に「何読んでるの(笑)」とつっこまれたが,いたってまじめな本である。文体も独特でひきこまれてしまう。
恋愛相手を,ひいては結婚相手を見つけるための合コンなのに,合コンの性質がそれを邪魔してしまうという矛盾が興味深い。それでも「運命の物語」を必要として,合コンを続けるわたしたち。ロマンチック・ラブ・イデオロギーは,業が深いな。
結婚とも関わってくる話なので,みったんに献上しておいた。がんがれゼミ論!