日本アカデミー賞

今日が日本アカデミー賞授賞式だということを偶然知った。「おくりびと」が10冠だったらしい。そんなにいい映画だったかいなと思いながら*1公式サイトを見てみた。優秀賞一覧が掲載されているのだが,

この主演女優賞の役柄って,どれも妻である。「おくりびと」と「ぐるりのこと。」以外は見ていないから推測ではあるが,でもたぶんどれも,夫を献身的に支える,内助の功的な役柄であろう。「母べえ」は妻というよりは(タイトルからすれば)母の側面にスポットを当てているのかもしれないが,それは結局のところ良妻賢母のイメージを経由して「妻」に返ってくるのでは。
固定的な性別役割の再生産だ!とめくじらをたてるつもりはないが*2,何というか他に女性像はないんかい。と思った。DMCの松雪泰子が優秀助演女優賞を受賞したようだから,それでゆるしてやるか!

*1:個人的には「ぐるりのこと。」とか「歩いても歩いても」の方がよっぽど心に残っている

*2:充分たてているうちに入るのかもしれませんけど