正しくGW

朝もはよから横浜へ。正確には三渓園に行ってきた。周囲の年齢層はだいぶ高め。園内で合掌造りの建物内に展示されていた養蚕の道具を見ていたとき,隣にいたご夫婦が「懐かしい」と仰っていたのが大変印象的であった。初めて見ましたすみません,みたいな。しかし,行き先がじじくさいと言われようが何と言われようが,新緑を堪能できたのでよかった。
その後バスで中華街に向かったのだが,バスの運転手さんがなぜかマイクをオンにしたままごほごほ咳き込むのだった。巷では新型インフルエンザの脅威が声高に報道されているというのに,それはちょっと配慮に欠ける行為ではないだろうか。混みあった車内では「うつる気がする……」というざわめきが。車も渋滞していてちっとも進まないので,中華街より手前でバスを降りて歩くことにした。
中華街はものすごい人出だった。正直中華街のことをなめていた。ごめんね中華街。よくよく考えてみれば,中華街はone of 観光地+今は連休中+横浜は開港150周年のイベントが始まったばかり。これだけ条件が揃えば,そりゃごった返すというものである。中華街の名物やきそばは諦めて元町でごはんを食べて,そのあとは山手の異人館をめぐるおさんぽ。
異人館見学はもちろん面白かったのだが,それ以上に強烈だったのは山手の高級住宅街である。松涛とか成城とかを歩いていても,自分よりひとつもふたつも上の階級が存在することを実感するけれど,山手はさらに建築物へのこだわりや気合が違うような気がした。そんな中にフェリスがあり横浜雙葉があり,自分が育ってきた環境との違いに軽くくらくらした。もし万が一,何かの間違いで両親が私をそういう学校に入れていたら,私はCJと呼ばれることなどなかっただろうに。ああ反実仮想。
夜は東京に戻り,あこがれのひとを含めての飲み会であった。やっぱりどう育てられても,最終的にはこの形態をとっていたような気もした。よく歩いた一日であった。