オーケストラは,世界だ。

オーケストラ!@シネスイッチ銀座
タイトルの通りオーケストラを題材として,チャイコフスキーのバイオリン協奏曲を軸に展開していく物語なのだが,のだめと違うのは本作におけるオケとか音楽というのはあくまで材料のひとつに過ぎないということ。音楽云々より,人間や国家の数奇な運命というものが大きなテーマとして描かれていたと思う。
意外と超展開が多く,コメディならコメディと割り切って楽しく笑って見るべきだったと上映終了後に思い至った。超展開の意味を考えるうちにストーリーに置いてけぼりを喰らうことが多々ありました。。。本作最大の見せ場として声高に宣伝されている「最後12分間の演奏シーン」も,ある意味超展開です。
しかし,どんな駄作でも最後にチャイコンを持ってくればそれだけでちゃらになってしまうのではないだろうか,とか思ったり…*1

*1:ただ本作の場合,ロシアの元オケがチャイコをやるので,無意味な選曲ではないけれども。劇中では元マエストロに向けた「チャイコフスキーはお前の血の中にある」との台詞も。