ふざけすぎた季節の後で

あの街は雨がよく似合う。一日中雨が降っていようと、それはそれで風情がある素敵なところ。
上りの電車で聞く発車のベルはどこか寂しい。たとえ一人であろうとも、隣に誰がいようとも。あの歌の心境が分かる気がした一年前の今頃。三月の空に雪が舞う。