罵倒(と嫉妬?)の対象としてのT大生

ニュース項目にも就職活動(正確に言えば企業側の採用活動だったが)がとりあげられる季節となりましたが、皆さまいかがお過ごしですか。私はそんなニュースを編集段階からずーっと繰り返し繰り返し見せられて心底げんなりした次第です。
今日のニュースではある男子学生がクローズアップ現代されており、それというのも現在3年生で私と同級生である彼は、昨年つまり2年生の夏にある企業から内定をもらったのだという。どうせT大生なんだろうなと思ったら果たしてその通りであった。N●KにはT大卒の人も多いだろうに、その場にいた記者さんたちにはアンチが多かったらしい。「あとはバイトして旅行するだけだろー?いいなー」「いやいや、就活続けるって殊勝に言ってるじゃないか」「挫折すればいいのに」など様々な感想が飛び交っていた。そして何となくその場の展開で、私も3年生でありしかも彼と同じ大学の学生であることが記者さんたちに判明してしまい、実にいたたまれない思いを味わったのであった。
昨年のこの時期も「学生の売り手市場到来」と謳われていた気がするのだけれど、まるでそんな報道はなかったかのように、「学生に主導権が移る」と述べられていた。件のT大生も「自分が本当に働きたいと思う会社に決めたいです」と言っていた。しかし私は意外と頭が古い(というか体育会系?)のか、妙に学生側が優位といわれるこの風潮に大変違和感を覚えるのです。いや、そうは言ったって、もちろん私だって就活して企業を選んでゆくのだけれど。所詮20年やそこらしか生きていない学生なんてほんの若造に過ぎなくて、それで「本当」とか「本質」とか簡単に口にするけれど何が分かると言うんだ、って思う。もやもやする。