期間限定のもつ甘美な響き

帰り道、そろそろ100円の時期じゃないだろうかと思ってミスドに寄ったら、なんと本当に100円セールをやっていた。10日からやっていたらしいが、CMなどを見る機会がなく、全く知らなかったので自分でも驚いた。これだけ頻繁にやるなら定価を100円にすればよいのにと思うが、そうは言っても恒常的に100円なのと限定的に100円になるのではだいぶ違うのだろう。実際自分自身、100円のときはやけに太っ腹になって沢山買ってしまう。こういう浅はかな消費者をうまく乗せるようにつくられたシステムである。
私は「期間限定」という言葉にも弱い。相当弱い。昨日だったか、コンビニに「期間限定」商品が溢れすぎていて、このままではその持つ効果が薄れてしまうだろう、と指摘する記事を読んだが、私に限ってはその心配は当てはまらないような気もする。定番化できる新製品の開拓を、とその記事は結んでいたが、それより「期間限定」合戦の方が抜群に魅力的ではないか。明日にはこの商品、棚から消えてしまうかもしれない。そう思えばこそ、私は新しい冬季限定のチョコレートを手に取るのだ。