覚悟

これがほんとに面白い。

ユリイカ2007年6月臨時増刊号 総特集=腐女子マンガ大系

ユリイカ2007年6月臨時増刊号 総特集=腐女子マンガ大系

今日改めてこれを図書館で読んでみて、とりあえず文献リストは「やおい系文学」を扱う方向でいってみようかなと思った。どうあがいてみても、自分の興味関心には抗えないし、この機を逃すとこんな研究できないだろうし、先行文献も面白そうなものが沢山ありそうだし。それでもやっぱり、後ろめたさのようなものを感じてしまう自分がいることは否めない。そしてそんな自分に対して、出家したくせに俗世に対して未練のある坊さん、みたいな更なる後ろめたさを感じる。後ろめたさの二重構造である。
以前、セクシュアリティについて論じることは自分語りで度胸が必要と書いたけれど、やおいだのBLだのを研究するというのも同じような覚悟が必要ではないかと思う。社会学畑では難なく受け入れられるかも知れないけど、世間一般では必ずしもそうではないと思うし。卑近な例を挙げるなら、就活サイトの登録項目に「研究テーマ」ってあるけど、そこに抵抗なく「やおい」と書けるか*1、という話である。あと、親に「卒論はやおいで書くことにしたから!」と言えるかしら、とか。
どうでもいいかも知れないけど、でもやっぱりどうでもよくないと思う。そういう意味でもA川先生は尊敬に値する。ゼミに入ってよかった。

*1:まぁ、後々響いてくるんじゃないかと心配すること自体が自意識過剰な杞憂なのかも知れないけれど