ドール!

シュテファン・ドール ホルンリサイタル@浜離宮朝日ホール
Hr. シュテファン・ドール
Cl. 赤坂達三
Pf. 横山歩

  • ポール・ル・フレム:ホルンのための小品[ジャン・ドヴェミーのために]
  • シャルル・ケックラン:小品
  • ドビュッシークラリネットとピアノのための第一狂詩曲
  • デュカス:ホルンとピアノのためのアンダンティー
  • デュカス:ホルンとピアノのためのヴィラネル
  • キルヒナー:オルフェオの嘆き
  • ライネッケ:クラリネットとホルン、ピアノのためのトリオ
  • アンコール失念。。。

3月にこの演奏会の存在を知って以来、ずっと楽しみにしてきたわけだが、本当に行けてよかったなぁと思った。ドールの音は、これぞホルン!という感じのまっすぐでピュアな音。生音すらゆたかな響き。
やっぱり珠玉はヴィラネルだったと思う。十八番、という感じの演奏。ただ、ライナーノートがあまりに思わせぶりな書き方だったため、過剰な期待を裏切られた部分はあった。まぁ何の問題にもならないんだけど。
休憩が終わって後半(キルヒナー以降)が始まったとき、前半では舞台向かって左側に立っていたドールが右側に移動した。サービス(?)かな、やっぱり音を反響させる方針に変えたのかな、と思いながら見ていたら、なんと。ホルンの音をピアノの弦に共鳴させるための移動だったのだった。「倍音」があることを改めて証明された感じ。すごく面白かったなー。見事に共鳴して、響きが幾重にも渦を巻いていた。
同行者が「すごく簡単そうに吹くね」と言っていた。言い得て妙である。簡単そうに、楽そうに見えるように楽器が吹けたら、それはひとつの理想だと言ってもいいのではないだろうか。
終演後は6人で焼肉食べ放題♪それもまた楽しかったのであった。大満足の一日。

  • 翌日のわらはぎ氏の名言「ドールの音がしない……!」