スフォルツァンド

東京都交響楽団 第665回定期演奏会
東京文化会館大ホール
指揮 クシシトフ・ペンデレツキ
Hr. ラドヴァン・ブラトコヴィチ

東京文化の地上(つまり一階席)に進出したのは初めてのような気がする。一階のLだったのだが、少なくとも眺めはよかった。舞台が一望できる感じ。音は、近くにいるはずのホルンがこもって聞こえるという不思議な体験をした。かなりのピアノで吹いていたから???
自作自演って初めてだなぁと楽しみにしていたのだが、そもそも予習不足で“他演”との違いがわからんわいということに開演直前に気づいた。あふぉである。でも小交響曲はめちゃくちゃかっこよかった!びよらに萌えた。ペンデレツキは指揮台の上で踊っているように見えた。
ヴィンターライゼは正直よくわからなかったけど、ブラトコヴィチを堪能できた。からだの使い方がなんか面白かった。座席の位置的に若干生音が聞こえていたせいかも知れないが、あの、何というか、若干くぐもったような陰翳のあるような音色がまた素敵だと思った。アンコールの説明は丁寧な英語で。久々の「リスニング」。しばらく使っていなかった脳の一部分が動き出すのをはっきりと感じたぞ。英語勉強せにゃ。
そしてお待ちかねのスコッチ。なんか聞いててすごく楽しかった!テンポ設定が違うだけでまったく違う音楽になることを改めて実感。一楽章のテンポ設定は音楽の構造がすごくよく伝わってくる気がしたなぁ。四楽章コーダはあのテンポだと死んでしまう。。。でも最終公演ぐらいだと充分想定し得る状況のような気もして、対策を講じる必要性を感じた。
ほぼずっとホルンを凝視+傾聴してたわけだが、本当にとことんピアノだった。そしてくぐもったような音色かつ響きの多い音。でもかますべきところは結構かまし、何より印象的だったのは金管スフォルツァンドであった。オケ全体のも素敵だった。

*1:ブラトコヴィチによるアンコール、ホルン独奏。千葉馨氏に捧ぐ、とのことで