早起きは三文の得

バーコードは全部同じっす。

井上雄彦 最後のマンガ展@上野の森美術館に行ってきました。
実は今週月曜日にも覗いたのだが、午前11時ごろ(だったかな)の時点で既に長蛇の列。ダリ展のときなんて比べ物にならないぐらいの列。それで月曜日は諦め、満を持してのリベンジと相成った。
展覧会は朝10時からで、当日券販売は9時半から。9時半に会場に到着すると既に列が出来てはいたが、粛々と前進し、10時を少し過ぎてから入場することができた。このときもどんどん列は後ろにのびていく。
実は私、井上作品はまったく読んだことがなく、高校時代はそれについて非情な友人に「非国民だ」と罵られ、今回の展覧会のためにと思って先日スラムダンクを一・二巻だけ読んだらこの展覧会はバガボンドにまつわるおはなしの展覧会でスラムダンクは全く関係ないという素敵なオチが待っていた。会場を回りながら同行者がしつこく「これ誰かわかんないでしょ」「読んでくればよかったのにー勿体ない」と言ってくるものだから、さすがの私も機嫌を損ねたが、いや確かにマンガは読んでいくべきかも知れないが、ストーリーを知らなくても絶対に楽しめる空間がそこにはあった。ストーリーに関わらず楽しめるという意味では、マンガを超越したマンガ展だったのかも知れない。最後の展示室が圧巻で、思わず涙腺が緩んでしまった。どんなときも母は強くあたたかく、偉大である。
会場を出たのが11時半ごろ。長蛇の列は大蛇ぐらいになっていた。会期は7月6日まで。オススメですが、鑑賞には覚悟と忍耐を要するでしょう。