やっぱお姉ちゃんは、最高に面白いよ

「ブラックユーモア満載」「シニカルな笑い」という前評判を聞いて見たが、また騙された。全然笑えなかった。そりゃ、サトエリ演じる澄伽は滑稽といえば滑稽だけれど、人間的にどれだけひねくれ曲がった最悪なヤツでも、それでも本人的には一生懸命生きているひとのことは笑えない。そしてそのこと以上に、「自分は他のやつとは違う」という強烈な自意識に絡めとられておかしくなっちゃってる姿は、笑える云々以前にとても怖かったのだ。
前評判には騙されたが、とても面白い映画だった。見ていてかたはらいたいような思いもだいぶしたけれど。サトエリが予想以上に好演していたし。スタイルの素晴らしさだけでも見る価値があります。それと永作博美の存在感がすごかった。原作も読んでみたいな。そしてタイトルの意味を考えたい。
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

そういえば

DVDに収録されていた予告編のなかに『自虐の詩』があった。そういえば、昨日の松子と同じく、中谷美紀はこの作品でも不幸な女を演じていたな。でも、自虐の幸子より断然松子のほうが不幸だと思った。なんでだろう、と考えて、やっぱり松子はひとりだったからだと思った。幸子は何度ちゃぶ台をひっくり返されようと、なんだかんだ言って阿部寛(役名忘れた)と一緒にいられるのだ。松子の歌が身に染みる。どうすれば私 愛される娘に なれるの〜♪

さて

現実逃避はこれぐらいにして、明日からはよき友人と勉学に励みます。こんな友達がいてよかったと心底思う。