異性愛秩序に揺さぶりを
同期宅にて,『さらば,わが愛 覇王別姫』(1993)鑑賞会。
- 出版社/メーカー: アスミック・エース
- 発売日: 2005/11/25
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京劇をモチーフとして,文化大革命を背景に,ホモ・ソーシャルな二者関係に一人の女性が加わることで混迷を極める三角関係を描いた作品。すごくわかりにくい文章でごめんなさい。あらすじを知りたい人はぐぐってね。
本編3時間という長尺の作品だが,丁寧で淡々としたストーリー描写と画とで,長尺であることを微塵も感じなかった。陳凱歌すごしと思った*1。ただ,自分があまりに文革のことを知らなさ過ぎたのでわかりづらい部分があったし,何気ないシーンとして見過ごしてしまった描写もあるのではなかろうか,と思うと残念。陳凱歌作品は大学時代,映画論なる授業にて教授の解説付きで『黄色い大地』を見たのだが,なんで覇王別姫はとりあげてくれなかったんだろう先生……(長すぎて授業で上映できないからだって分かるけどね……)。
しかしお決まりのパターンではあるけれど,なんであんなにいい加減でゆらゆらとした男が男からも女からもモテるのだ!
ちなみに前哨戦としてこちらも鑑賞。はまってるだろwと言われる。こちらはストーリー詳細や裏事情解説つきなので理解が深まります。私の存在など巨大な歴史の歯車の前には無にも等しい…!はやく漫画を手許に…!
*1:といいつつ,他には『黄色い大地』しか見たことないのだけれど