週末の一冊
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 文庫
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でも私が通った大学は京大ではなかったものの,「頭のよい学友たちが繰り広げる妄想に支えられた日常会話」とか,そういう基調みたいな部分は大変似ていると感じられ,余計に面白かった。何度も声をあげて笑ってしまったため,よいストレス解消にもなったのではなかろうか。ストーリーの面白さのみならず,日本語が正しく美しいところも読んでいて心洗われる思いがするのであった。
さきほどちらっと母と電話したので,この本が面白かったと伝えると,母はちょうどいま『走れメロス』を読んでいるということだった。
3月9日
今週は朝礼当番なので,毎朝大声で日付を宣言している。今朝は,あ,今日はさんがつここのかだ,と思った。実際の歌はどんなのか知らない。
今日は一日中社内にいたので,天気の移り変わりにまったく気づかなかった。あわや昼食抜きかというくらい追い詰められていたので,窓の外を見やる余裕もなかったのだった。20時過ぎて退社したが,天気予報どおり本当に雪が降っていてびっくりした。今年は本当に変な気候だ。
最寄り駅からの帰り道,また坂道に怯えながらゆっくりと歩いた。私はひとより歩くのが下手なのだろうか。みんな私をどんどん追い抜いて歩いていく。寒いので私も早く帰りたいのはやまやまなのだが,何せ気を抜くとすぐにつるっと滑るので,慎重に一歩一歩,パンプスで踏みしめられる限りは踏みしめて歩くしかない。ちなみに,何度も「ひとより歩くのが下手なのだろうか」と自問しているとこの問いは別の意味を帯びてくるため,気をつけたほうがよい。
3月だし,暦の上では春だし,このような時期に降る雪こそ「なごり雪」なのだろうと思い当たってからは,思いっきり歌いながら歩いた。なごり雪の降る時を知り,ふざけすぎた季節のあとで。時が行けば幼い君も大人になる,と気づかないまま。このメロディーのところがいちばん切ない歌詞だな。歌いながらどんどんものがなしい気分になり,選曲に失敗したと悟った。ぴったりのはずだったのに。
ちょうど歌い終わるところで,寮の門にたどり着いた。
時には急ぎすぎて見失うことも
忙しいような,毎日。忙しいか忙しくないかはよくわからないけれど,やらなきゃならないことに追われてるのは確かだ。いつの間にか3月。
週末に読んだ本
- 作者: 谷崎潤一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1947/11/12
- メディア: 文庫
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- 作者: 架神恭介,辰巳一世
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/11/01
- メディア: 新書
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美しいひとたち
宝塚・花組『相棒』を見てきました。日本青年館にて,ゼミ友人と。
会場にて待合せて,出会って開口一番,「なんかはまってるっぽいから,献呈……」と紙袋を手渡される私。
- 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
- 発売日: 2010/01/04
- メディア: 雑誌
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舞台の方はというと,
- 日本青年館は広くないぶん,舞台との距離感が近くてよかった。
- ドラマ版を見ていればたぶん楽しさ倍増だったはず。惜しいことした。
- エンターテインメントに徹している感じが伝わってきてすごく楽しかった。そして美しい。
- ストーリーとしては,二幕後半はぐだっていると感じざるをえなかった(苦笑
あんまり美しかったので,この後現実世界の彼氏に会うのが半ばどうでもいい気分になってしまった。いやいや,比べちゃいけませんね!