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ゴリラやチンパンジーのコミュニケーション風景を思い浮かべてみてほしい。彼らは、わたしたちヒトのような言語を使っているわけではない。でも、わたしたちが鳴き声と呼んでいるものでコミュニケーションを図っていることは確かだ。鳴き声で大切な要素は音の高低、長短、強弱であり、それはヒトの言語と比べると多分に音楽的である。また、ヒトも乳幼児に向かって話しかけるときは独特のイントネーションや発音を用いる*1が、これも通常の言語に比べれば音楽的要素が強いといえよう。


ヒトのコミュニケーション体系である言語は非常に複雑な仕組みをもつ。このような体系が一朝一夕に構築されるはずがなく、祖先種の用いていたものが徐々に進化して複雑化したと考えるのが妥当だ。そして、その祖先種のコミュニケーション体系が、ヒトにとって最も近縁な類人猿であるチンパンジーのそれと同様のものだった、と考えるのもまた妥当であろう。


そしてホモ・サピエンスが登場する前、非常に長い繁栄を築いたネアンデルタール。厳しい氷河期のヨーロッパにありながら●万年*2もの間生き抜くことができたのは、発達したコミュニケーション体系に拠るところが大きい。それを筆者はHmmmmm式と名付ける。これはハミング音を掛けているのと、全体的・多様式的・操作的・音楽的・ミメシス的を意味する英単語の頭文字である。

  • 全体的…単語の組み合わせで発話するのではなく、ひとつの発話はそれ全体で意味を持つということ。Aという発話は「敵が来たから逃げろ」を表しBは「おれにも食わせろ」*3を表す。それ自体がメッセージになる。Aは「敵」を、Bは「来る」を表し、AとBの組み合わせで「敵が来た」を表すのではない。
  • 操作的…発話が何らかの内容を指し示すのではなく、他者の行動を操作するためのものだということ。
  • ミメシス…非言語的で、かつ意図的に行われる表象行為。身振りなど。

これに対して、アフリカのホモ系統では、何らかのきっかけで*4Hmmmmmの全体的フレーズの分節化が起こる。全体的メッセージから共通要素を抜き出す方法がとられたのだろうか、すなわち、単語が生まれたのである。全体的コミュニケーションのHmmmmmでは、何と言っても伝え得る内容に制限が生じる。*5これに対して単語の組み合わせは無限だ。こうしてホモ・サピエンスのコミュニケーション体系では、Hmmmmmが、感情表現に適した音楽と情報伝達に適した言語とに分化し、言語はその複雑な体系を発展させていったのである。


もうひとつレポート書いたような気分です。
あまり理解できてないので、かいつまんで説明できなかったので、こういう形になりました。
お目汚し失礼致しました。
あと、あくまでも「こんな感じだった気がする!」というフィーリングに基づいて書いているので、間違いがあったら謝ります*6


今ふと思ったのだが、「今おまえ何て言ったんだ」とつっこまれることの多い私のリアクション*7は、多分にHmmmmm的であると言えよう。なんだか分かりやすい事例が挙げられていい気分。そう、私は歌うネアンデルタール

*1:ナン語【ナンは口に南】のことではない

*2:忘れたorz

*3:例文が思い浮かびませんねー

*4:よくわかんなかったんですよー

*5:だって「お前の後方50mのところに敵が迫っているから今すぐ右の方に逃げろ」とかもひとつの発話で伝えなきゃいけないんですよ。

*6:印刷隊の決まり文句

*7:危機的状況反応とか呼べばそれっぽいですか