間に合うのか?!

悲しんでいる場合ではないのだが、対幻想のあたりとか、読んでたら悲しくなってきたのであった。

発情装置―エロスのシナリオ

発情装置―エロスのシナリオ

フェミまっしぐらになれば、いま自分が抱えている悩みなぞ、ばからしくてあほらしくてどうでもよくなるのかも知れない。ある意味救いではあるが、多分私はフェミまっしぐらにはならないだろう。
千鶴子先生は、確かに強いのかも知れないよ。

〔…〕恋愛はむしろ、無意識の共同性を選択的な絆に置きかえることで、共同性を破壊する役割をしてきた。恋愛は共同体の敵、家族の敵。恋愛するとき、人は共同性から離脱してひとりになる決意をしている。
だから恋愛病は、個人になった近代人の宿あ*1のようなものである。ひとりになった。だからひとりではいられない。ひとりになったことのない人が、恋愛を求める理由はない。〔…〕
(同書「恋愛病の時代」より)

*1:「あ」は「やまいだれ」に「阿」です