「モテ」の定義が変わった

上の記事でも若干触れたが、うちのゼミ(の一部の人たち、先生を始めとする)では恋愛論*1やらモテ格差論やらが結構熱いのだ。
で、女性向けファッション誌のなかでも思想的には最左翼と言えないこともないかも知れない*2雑誌an・anの6月18日号がえらいことになっている。電車の中吊り広告を見て、そのキャッチコピーに吃驚仰天した。

好きな男にモテたい!

えー!
これまで、一般的に「モテる」といえば不特定多数の男性/女性から好意、特に恋愛感情を寄せられる状態を指していたと思う。それがこのコピーでは、その対象を自分の「好きな男」に限定している。この定義はまさしく、猫猫先生が主張してる「もてる」の定義であるわけで。10年経って、やっと時代が猫猫先生に追いついたということか。
本文の内容的には恐らく、意中の人を射止めるためのテクニック的なことが書かれているのだと思われ、そこに大きな変化はないのだけれど、でもやっぱりすごい。ちょっとした革命である。これでCanCamあたりもこの定義を採用すれば、恋愛資本主義は現在とはかなり異なる様相を呈することになるのではないだろうか。
とかいう話を、これまた大真面目に話した。いや、だって現代日本社会の病理の一つですよ、恋愛資本主義

*1:社会学的な!

*2:セックス特集のことを主に念頭において言っている