雨・雨・降れ・降れ

今更ながらに、内定ブルーである。
きっかけはここ最近、高校時代の友人に会い、彼らのいろいろな話を聞いたことだろう。納得いくまでとことん就活を続けている人、院を目指す人、その結果がもう出ている人、はたまた結婚を考えている人。本当にみんないろいろなんだなぁ、と思うと同時に、これでいいのか自分、と問わずにはいられない。
ちゃらんぽらんな就活をしてしまったような気がする。その時はもちろん真剣にやっていたのだが、そういうときに視野がものすごく狭くなってしまうこと、往々にして私にはよくある。
単純に、もっと学生でいたいという切なる願いも含めて、内定ブルーである。


先日、高校時代の恩師に会った。この人がいなかったら、私は今自分がいる大学を目指そうなんて思いもしなかっただろう、そういう人である。そんな人に、自分の内定先を伝えるのには抵抗があった。なんで銀行なん? きっと少なからぬ失望を隠さずにこう訊かれるに違いない、そう思っていたからだ。
でも、先生はそうは言わなかった。むしろ、そういう選択をした私のことを「あいつは堕ちた」と言いやがった某友人のことを一緒になって怒ってくれた。それに随分救われた。
そういうエピソードもあって、自分を肯定する気持ちとブルーな気持ちとが、数分ごとに秤を揺らしている。メトロノームほど規則正しくはないが、ねじ巻き式のメトロノームと同じように、そのうち止まってくれるだろうとは思う。