隠れドビュッシープロ

東京フィルハーモニー交響楽団 第761回 サントリー定期シリーズ
指揮:渡邊 一正
弦楽四重奏:モルゴーア・クァルテット
   荒井 英治(第1ヴァイオリン)
   戸澤 哲夫(第2ヴァイオリン)
   小野 富士(ヴィオラ
   藤森 亮−(チェロ)

前半はドビュッシー尊敬した作曲家、後半はドビュッシー尊敬した作曲家、というプログラムだそうです。おしゃれ。
武満は静謐な音楽で、聞いている方まで緊張した。でも私にはまだよくわかりません。マルティヌーはなんだかどんちゃんした曲だった。でもそういうのは嫌いじゃないことに気づいた。モルゴーアによるアンコールは打って変わってものすごくきれいな曲で、深まる秋を感じさせました。
そしてお目当ての幻想。なんだか落ち着いた、大人の幻想という感じがした。終始落ち着いたテンポで、激しい加速とかがなかったことがそう感じさせた一番の要因かも知れない。3楽章冒頭のアングレとオーボエの掛け合いが白眉だったと思う。そしてティンパニおいしいなと思った。あと印象に残ったのはらっぱトップの途切れないスタミナ、リアルタチェットを体現していたトロンボーンの2nd、そしてホルンのベルアップ*1だった。よい席で聞けて楽しかった。

*1:5楽章最初の方。そういえば譜面にそんな指示があった気も